本記事は、前回の「【大手サイトだけは危険!?】未経験データサイエンティスト転職の注意点」の転職サイト登録後にやるべきことを書いた記事です。


本記事では、「今すぐ転職を考えている人」も「今は本気では転職は考えていない人」も、「最低限これだけはやっておくべき」2つのポイントを紹介します。
■筆者の紹介
私は前職は全くの異業種で働いていましたが、2020年4月からビジネス寄りのデータサイエンティスト(AIコンサルタント)として転職をしました。
本記事で書いている内容はすべて私の実体験を踏まえた内容ですので、信頼性も高いと考えています。
本記事の目次は以下の通りです。
1.自分の所属する会社から自分を閲覧できないように設定する

私は初めて転職サイトに登録したときにここまで頭が回らず、何もやっていませんでした。さすがに会社には気づかれていないと思うのですが、この後紹介する2つ目のポイントの
「職務経歴書」を書くと、場合によっては

と、ならないとも言い切れません。
※自分の本名等は基本的には非公開になっていますので、個人情報から個人が企業に特定されることはありません。
基本的に、どのサイトでもマイページから「企業ブロック」のような項目がありますので、
「会社に知られたくないな」という場合は、最初に設定しておきましょう。
たとえ自分の会社が今はその転職サイトを利用していなくても、将来的に使う可能性がありますので設定しておけば安心です。
■補足情報
あまりないケースだと思いますが、私は転職活動を始めた当時、グループ会社も兼務していました。
グループ会社をブロック設定することは最後まで忘れて転職活動していたので(笑)、
当てはまる方がいた場合は注意してください。
2.職務経歴書を書くこと
こちらが今回の本題です。
どの転職サイトも、多少名前は違うと思いますが、
「職務経歴書」
という、「今まで自分はどんな仕事をしてきたのか」を自由記述する項目があります。
多くの方は、一旦登録だけしておいて、この職務経歴書が空欄のままだと思います。

その理由を紹介していきます。
(1)自分のキャリアの整理ができるから
今まで、自分はどんな仕事をしてきたのか。
転職活動でもしない限り、なかなか整理する機会は少ないと思います。
文字にしてみると、書きながら、
「ああ、あのときこんなことがあったな」
「この仕事は楽しかったな」
「この仕事は本当にストレスだったな・・」
と、色んな記憶が蘇ってくると思います。
そんなことを考えながら書くと、
「こういうことをしてみたいな」
「自分はこういうことに向いているのかもな」
と、新たな発見をする可能性が高いです。

それは、今お伝えしたとおり、「自分に対する新しい発見」をすることも目的の1つです。たいそうなことを書く必要は全くないので、是非、気軽に自分のキャリアの棚卸をしてみてください。
(2)特別オファーが届きやすいから
こちらは、より直接的なメリットです。
「今すぐ転職を考えている人」と「今は本気では転職は考えていない人」に分けて解説していきます。
■今すぐ転職を考えている人が、職務経歴書を書いた方がいい理由
これはわざわざ解説しなくてもわかる気もしますが、ぶっちゃけ、転職サイトを通じていただくいわゆる「普通のオファー」はあまり効果がないと捉えていいでしょう。
※もちろん、例外はあります。あくまで確率的な話です。

※細かい制約やルールはわかっていないのですが、少なくとも次に紹介する「特別オファー」よりはハードルは確実に低いです。
一方、「特別オファー」は転職サイトによって名前が異なりますが、「プレミアムオファー」「プレミアムスカウト」「プラチナスカウト」のような名前が一般的でしょうか。
こちらの場合は、好き勝手に何通も送れるわけではないので、「この人、良いかも」と思われた場合に送られてくる確率が比較的高いです。

正直、プルダウンで選べる経験職種や資格だけを見て、その人がどんな人かなんてわかりませんよね。
ですので、職務経歴書を書くことは、転職を真剣に考えている方にとっては必須と言えます。
■今は本気では転職は考えていない人が、職務経歴書を書いた方がいい理由
私も一昨年、本気で転職までは考えてないけど、なんとなく転職サイトに登録したことがあります。
その時の本心は、ぶっちゃけこんな感じでした。

なんとなく転職サイトに登録するときって、大抵、こんな考えの方が多いのではないでしょうか。
そしてこの「今の自分にどれくらいの市場価値があるのかを知ること」は、今すぐ転職を考えていない場合でも非常に重要です。
なぜならば、「自分の市場価値」を知っておけば、例えば今後何か仕事で苦しいこと・耐えられないことがあった時に、「本当に無理だったら、転職すればいいや」と、ある意味気楽に考えることができるからです。

私がまさにこの負のループに一時期入ってしまいました。
それでは、転職サイトに登録した後に「自分の市場価値を知る」にはどうすればいいのか。
そう、職務経歴書を書くことです。
「今すぐ転職を考えている人が、職務経歴書を書いた方がいい理由」でも解説しましたが、エージェントの方は、プルダウンで選べるような「経験職種」「資格」だけではその人のことがわからず、特別オファーが非常に届きにくいです。

逆に、特別オファー以外の普通の「面談依頼」等は、「自分のことを良いと思って送ってきたわけではない」と基本的に考えましょう。
「数打てば・・」の精神で、相当な人数に送られています。
まとめると、
「今後自分に何かあったときに”転職”の選択肢を気軽に持てるようにするため」に「自分の市場価値をある程度正しく把握する」ことが大切で、
そのために「職務経歴書を書いておくことは重要」だと私は考えます。

3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職サイトに登録したら、まずやることは以下2つでした。
ポイント
1.自分の所属する会社から自分を閲覧できないように設定する
2.職務経歴書を書くこと
1は小手先の話ですが、2は今後の自分のキャリアを考える上でも、非常に重要です。
是非、転職をまだ本気では考えていない方も職務経歴書を書いてみてください!
